邪道(旧)

歌って踊れるエンジニアの叫び

"スクラムを活用したアジャイルなプロダクト管理" を読んできた #postudy @TAKAKING22

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第1回 読書会in東京 - スクラムを活用したアジャイルなプロダクト管理に参加してきました。

なぜ参加したか

本書内の推薦文の中で、Agile2012で出会ったEllen Gottesdiener(DISCOVER TO DELIVERの著者)が「全ての成功するアジャイルなチームは、全員がプロダクトマネージャーと同じような考え方をする」という一文を寄せているのを見かけて私はこの本を読むことを決意しました。

私は職種的にはエンジニア職ですが、最近はプロダクトオーナーのことをちゃんと知る必要を強く感じています。かのJeff Patton曰く「プロダクトオーナーシップはプロダクトに関わるすべての人が持つべき」で、この言葉は私に深くささっています。

意外とプロダクトオーナーについて深く記述されている本(特に和訳されているもの)は見当たらず、この本がプロダクトオーナーについて理解する一つのきっかけになればと思い今回読書会に参加させていただきました。

スクラムを活用したアジャイルなプロダクト管理

スクラムを活用したアジャイルなプロダクト管理
著者:ローマン・ピヒラー
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今回の読書会はエクストリームリーディングという手法をとりました。

エクストリームリーディングについては、やってみた感想やこうしたらいいのではという想いも持っているので、別途まとめようと思います。
以下の記事の一節でも触れられているので参考に貼っておきます。

 
ってことで簡単な流れだけ以下にまとめます。
 
  1. プロダクトオーナーに対する理解度でチーム分け
    ※なるべく同じレベルの人達でチームをつくる(効果的な議論のため) 
  2. 1テーブル5人でエクストリームリーディング
    ※今回の進捗: 推薦文~「1.2.2 リーダーとチームプレイヤー」まで
  3. それぞれのテーブルごとにまとめた内容を全体に共有
  4. 読書会の振り返り(KPT&気づき)
 
テーブルごとの共有の雰囲気を写真で共有。

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発表する側も真剣。

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みんな本を片手に聞いてます。

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関さんナイスカメラ目線!

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同じ読書範囲でもテーブルごとに出るアウトプットは違いました。

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最後に自分の参加したテーブルのまとめだけ共有させていただきます。
1章の冒頭はプロダクトオーナーについて端的に書かれている部分でした。

プロダクトオーナーの役割はスクラムガイドにあるように、以下のとおり。
“プロダクトバックログを管理し、チームが実施する作業の価値を保証する「唯一の責任者」”
このプロダクトオーナーとして望ましい特性に挙げられているものを抜き出してみると、

  • ビジョンを描き続ける
  • それを伝え続ける
  • チームと協働する
  • イノベーションを奨励・変化・曖昧性・議論・衝突・遊び心・実験を理解
  • リスクを恐れない
  • リーダーとメンバーを両立
  • ファシリテーション能力
  • 忍耐力

ここだけみると、プロダクトオーナーはスーパーマンであるかのように思えます。

しかし、この一連の説明の最後に「起業家チーム」というタイトルでBill GatesやSteve Jobsなどの有名なリーダーの例について触れているコーナーがあり、その中で、

“優れたチームなら、与えられたアイデアが平凡でも、それを素晴らしいものに変えてしまうでしょう”

というフレーズが出てきます。このフレーズにこそ作者の意図があると私たちは読みました。

プロダクトオーナーの役割は、とても重要なものであると同時にとても大変です。しかし、それを一人ですべて実現する必要はありません。ビジョンを見据えて実行し続けながらも、時には足りないものをさらけだしてチームに埋めてもらう勇気も必要なのかもしれません。

まとめ

冒頭に書いた通り、エクストリームリーディングについては別途まとめます。

よく考えてみたら、「読書会」にまともに参加するのは私にとって初めての経験でした。私は一通りさっと本を読んで参加しましたが、さっと読んだ時と読書会を通して得られた感想はまったく違うものになりました。アウトプットを意識してインプットすることで理解度は深いものになります。
エクストリームリーディングは、事前に読んでこなくても参加できるため、現場のチームや社内読書会のようなものをやるときにも使えるかもしれません。

本の内容については、このエントリーではまだ冒頭にしか触れていませんが、プロダクトオーナーについて理解したいという私と同じ想いを持った方にはおすすめできる一冊です。

もし興味を持たれた方はぜひ次回ご参加下さい!
エキストリームリーディングのおかげ?でページ数としてはあまり進んでいないので、全然追いつけます。 

おまけ

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二次会の飲み会の席でも本を取り出して語りあう図。

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