邪道(旧)

歌って踊れるエンジニアの叫び

学び方を学んできたよ! #devlove

ブログを移設しました ⇒ TAKAKING22.com

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毎度お世話になっているDevLove主催の学び方を学ぶ~オブジェクト指向の設計と実装を学ぶ~に参加してきました。

"学ぶ"と聞くと学生時代の印象が強いですが、
私は社会人3年目の今が人生で一番学んでいる気がします。

勉強会に参加したり、本を読んだり、実際に体験したり、私たちのまわりにはとにかくたくさんの学ぶ機会があります。特に私たちのような技術職は学ぶことこそが仕事と言っても過言でないほどのInputとそこからくるOutputによって対価を得ています。

それでか学ぶ機会が多いにも関わらず、よく考えると学んだことはあっても学び方を学んだことはなかったです。

これはひょっとしたらとってももったいないことをしているのでは?と思い、今回参加してきました。

そして、ついでにせっかくなので自分だけでなくもっとまわりを巻き込んで、
学んでもらうコツも学びたいなーなんて思ったりも。

 

学習パターン

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学習パターンは、一言で言うならば学び方のコツを抽出したものです。
学ぶという行為自体が抽象的でヒトに依存しているように思われがちであるため、他人の効率的な学び方を流用することがされにくかった。しかし、その学び方をパターン化して名前をつけることで他人が認識できるようになりました。

この学習パターンは、始めは学生の学び方の支援を目的として井庭先生と有志の学生によって作られたものが起源です。その後もそのPRJは続いていて、半年に1冊くらいのペースでいろんな学習パターンがまとめられているそうです。

# 上記のサイトにPDFであがっているものもあるのでぜひご覧下さい!!

最初は学生向けに配布したものでしたが、Web公開していたところソフトウェア業界を中心に一気に盛り上がったそうです。

 

とても興味深かったのが実際に学習パターンを作成して行く過程です。
その一連の過程を1000倍速でまとめられた動画があり、様子がとても伝わります。 

誰もが使えるパターンにするために、ある特定の経験からパターン化するのではなく、全体からkj法などを利用して細かい部分に落としていく作業を行っているため1つ1つのパターンが作られるまでに多くの時間が使われているそうです。

 

学び方を学ぶということ

学習パターンはマニュアルではありません。マニュアルではないので、その通りにやればうまくいくという単純なものではないのです。

状況に合わせてパターンを選択して組み合わせることが大切です。ゼロベースではないので学びの初心者でも洗練されたやり方を参考に効率的な学びが実現できます。

難しく聞こえますが、自然と誰もがやっていることなのかなと思いました。
最初はやり方がわからなかった仕事も、先輩に教えてもらったり先輩の仕事を見て盗みながら、自分の中のパターンを増やしていってどんどん効率的にしていきます。その自然にやっていることを体系立ててまとめておくことで、どんな状況でも効率的に学ぶ手助けをしてくれるものだと理解しました。

前述のとおり学びの多い私たちは、とりわけ学び方を学ぶといいことが多いですね!

 

面白かったことがいくつかあったので簡単にまとめます。

 

Writers Workshop

やっぱり井庭先生のブログを読めば一発なのでリンクを貼らせていただきます。

簡単にまとめると、著者以外のヒトが集まって題材となるコンテンツについてディスカッションするワークショップ。著者の意図やまとめ方についてポジティブにディスカッションする。その間著者は発言してはならない。

書き手も読み手を意識して書くようになるし、読み手も本気で理解しようとするので面白いワークショップだと思いました。

 

学習パターン実践編

また、井庭先生の後に学習パターン実践編として発表された増田さんのお話もとても面白かったのでご紹介させていただきます。

学習パターンを、実際のオブジェクト指向での設計/実装の話と結びつけて話されており、エンジニアは必見です!!
参考図書もたくさん紹介していただきました。

 

現場に生かす

今日お話を聞きながら現場ですぐに生かしたいことがちらほら思い浮かびました。

最近の私のチームのホットなトピックがストーリーの書き方についてです。

自分達が書いてきたストーリーやWebや本に転がっている実例がたくさんあるので、パターンにまとめてみたら面白そうな気がしています。

上記で説明したWriters Workdshopもコードレビューや要件定義や設計フェーズでやってみたら多くの気づきがあるレビューになると思いました。

このあたりやってみたら別途ブログで紹介させていただこうと思います。

 

今回題材となった学習パターンを体験的に学ぶことができる「学びの対話ワークショップ」を近々DevLoveで企画して下さるとのこと。そうでなくても自分達でやってみたいと思います。