邪道(旧)

歌って踊れるエンジニアの叫び

電車に乗って海外カンファレンスへ!10/26は楽天テクノロジーカンファレンス!! #rakutentech

来る2013年10月26日(土)、楽天テクノロジーカンファレンス2013が開催されます。 

テクノロジーカンファレンスの中身について知りたい方は、すでにタイムテーブルにすべての講演情報が掲載されているのでぜひご確認ください。

また、おすすめセッションの紹介などすばらしいエントリーが既に立っているので、こちらをぜひ!

私は去年に引き続き今年も中の人として活動させていただいています。

せっかくなので今日はブログで紹介させていただこうと思うのですが、既にすばらしい諸先輩方がいいブログを書いて下さっているので、あくまで個人ブログなので個人ブログ(非公式)らしく好き勝手にメッセージを投げかけてみます。

英語だから「うっ・・」とためらってしまう方へ

楽天社員なんだから得意でしょ?と思うかもしれませんが、楽天=みんな英語が得意っていうのは、メガネ=マジメってのと同じくらい決めつけです。

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今でこそ楽天はEnglishなカンパニーですが、私が入社した2009年は今ほどグローバル化に打ち出しておらず、英語化などの話は全く出ていませんでした。私は英語だけは本当に苦手でひたすら逃げて社会に出てきた身だったので、英語化の話を聞いた際は、ここにきてつかまったか・・・と内心思いました。

しかし、エンジニアという職で情報を効率的に情報を得るためには英語は欠かせません。特に新しい情報は日本語の資料が出るまでタイムラグがあることが多く、またフレームワークやOSSなどの公式なドキュメントはほとんどの場合英語です。

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リーンスタートアップアジャイルなどスピードがますます重視されるこの業界で、英語を避けてエンジニアをすることは、麻雀で例えるならはじめから絶二門+字牌落とし、将棋で言うなら飛角桂香落ち、進撃の巨人で言うなら立体起動装置無しで巨人と戦うくらいのハンデマッチです。

なんてことはわかっていても、なかなか身が入らないのが英語。しかしそんな私が本気で英語をやろうと思った転機がありました。

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それは海外カンファレンスに参加したときのことです。

勉強する英語は大嫌いだけど、コミュニケーションなら身振り手振りでどうにかなるだろうという安易な思いで海外カンファレンスに参加しました。

いざ言ってみるとやはり日常会話やセッションをヒアリングするくらいはどうにかなったものの、ワークショップなどでネイティブ同士のディスカッションにまざることができなかった時にとても悔しい想いをしました。

そのときの模様は下記エントリーや記事でも書いてます。

「こいつらと激論を交わしたい」「いつかここで発表したい」と思った時、人生ではじめて英語が必要だと心から思うことができました。

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同じ想いを日本で体験できる“電車に乗っていける海外カンファレンス”は、楽天テクノロジーカンファレンス2013だけでしょう。少しでも興味を持っていただけたそこのあなたもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

参加登録(無料)は絶賛受付中です。まだお済みでない方は、こちらからどうぞ!

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スタッフ一同お待ちしています!! 

*1:[写真] 昨年のテクノロジーカンファレンスの様子

ダラスで感じた甲子園を日本で #devlove

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2013年11月9日(土)に、DevLOVE現場甲子園2013を楽天タワー2号館で開催します。

会場提供・イベント運営のお手伝い・(たぶん)発表をさせていただくのですが、せっかくなのでイベントへの想いをブログに綴ります。

ダラスで感じた甲子園

2012年8月、海外で開催されたとあるカンファレンスに参加しました。

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世界中から1000人以上の参加者が集まっているカンファレンスで、「動いているところはじめてみた!」という誰もが知っている本の著者なども多く参加していました。

このカンファレンスで感じた違和感をまとめると以下の通りです。

  • トラック数が多いので参加者の3~4割が発表者
  • ワークショップで全員が本気で激論を交わす
  • 休憩時間に隣の人に「お前は何がすごいんだ?」を聞かれる
  • 発表したくてたまらなくなって会場の外のスペースでオープンジャムをはじめる

多くの参加者が、参加する・教えてもらう・聞きにいくという姿勢ではなく、自分たちがつくる・(情報を)つかみにいく・生み出すという前のめりな姿勢でのぞんでいると感じました。

私やDevLOVE Founderである @papanda さんは、ダラス(カンファレンスの開催地)の地で甲子園を感じました。

 

プロでも通用するスーパーエースもいるけれど、毎日学校(現場)で一生懸命バッドを振っている選手も同じ舞台にいる。彼らは全員が参加者であり、全員が選手です。

この雰囲気を日本でもつくりたい、そんな思いえ企画されたのがDevLOVE現場甲子園2013です。

現場選手が集うDevLOVE現場甲子園2013

DevLOVE甲子園は、

  • 創 : 開発技術、プログラミング、UIデザイン
  • 考 : サービス企画、スタートアップ関連、UXデザイン
  • 守 : インフラ、運用保守
  • 団 : 開発プロセス、チーム運営、組織改革

の4トラック構成です。

既に発表者枠の応募は閉じていますが、参加者枠は残り僅かですがまだ募集しているのでぜひご参加ください。

参加者枠で参加される方も、強制はしませんが、選手のつもりで前のめりにご参加いただくことをお勧めします。特にイベントページのこのあたりをよくお読みくださいw

最後の20分はアンカファレンス枠。自由にその場で話したい人が使えます。(休憩でも可)

DevLOVE現場甲子園の球児(主役)は、あなたであり隣の参加者です。

毎日汗水たらしてバットを振っている実践者たちがそれぞれの現場について語る圧巻の60ストーリー!
夏は過ぎてしまいましたが、アツい熱闘を一緒につくりませんか?

 

最後に大好きな熱闘甲子園 ED(名勝負の多かった2006年)をどうぞ。


甲子園 2006 ED - YouTube

 

DevLOVE現場甲子園でもこういうアツい想いが!!

アジャイル開発をはじめたって価値はうまれない #agilejapan

2013年5月24日に開催されたAgile Japan 2013で登壇させていただきました。 

アジャイルサムライ壱の太刀~実践者たちが語るアジャイル導入の型~」 
竹林 崇 氏
株式会社エムティーアイ Healthcare事業本部 テクニカル・リーダー
上田 佳典 氏
NECビッグローブ株式会社 サービス開発本部
及部 敬雄 氏
楽天株式会社 新サービス部 新サービス1課

対象者

アジャイルを導入するきっかけ(判断材料・説得材料)が欲しい人

ベンダー、マネージャー層⇒判断材料 現場の人⇒説得材料

セッション概要

最近、アジャイル開発に取り組む現場や組織が増え、アジャイルへの期待がますます大きくなってきていると感じます。

このセッションでは、アジャイル開発に関心をお持ちの皆様に向けて、三人の実践者が現場での実践をもとにアジャイルの導入についてお話します。教科書だけではわからない「はじめた理由、課題の解決方法、周囲の巻き込み方、成果」について共有させていただきます。

皆様の現場にアジャイルを導入するきっかけになれば幸いです。

アジャイルサムライ壱の太刀~実践者たちが語るアジャイル導入の型~」というタイトルで、3人のパターンのプレゼン、パネルディスカッション、テーブルディスカッションという盛りだくさんのセッションとなりました。

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その中で、私は説得しない・はじめないアジャイル開発のはじめ形について話させていただきました。

今回はその内容をご紹介させていただきます。

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アジャイル開発関連の勉強会や書籍を見ていると、守破離でいう守、はじめ方にフォーカスした内容がとても多いです。私がアジャイルを知ってから2年半ほどですが、あまり大きく変化はしていないと感じます。

すると、一つの疑問を感じます。

アジャイル開発をはじめるのは難しいのだろうか?」

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なぜ難しいと感じるのかをちょっと掘り下げてみます。

  • 上司を説得できないかもしれない
  • はじめたいけど一緒にやってくれる仲間がいないかもしれない

他人を変えることは難しい、相手がいるから難しいと感じるのでしょう。

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難しいのであればいっそのこと説得もはじめることもやめてしまえばいい!
とかの諸葛亮孔明は言いました(嘘)。

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冗談はさておき、そもそもアジャイル開発をはじめようとはじめまいと、もともと目指していた目指すゴールが変わるわけではありません。

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もちろん上司を説得したり、「はじめます!」と宣言してはじめた方がいいケースもあります。

しかし、そこにこだわるばかりに立ち止まってしまうくらいなら、説得しない・はじめないはじめ形があってもいいのではないでしょうか?

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最初は説得しないはじめ形について。

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最近、私は新しいチームに異動しました。

異動することを知った後、新しいチームでどんな価値を生み出すのか、そのために私が何をすべきなのか考えました。

そして最初に私がやったことはとにかく話す”ことでした。各メンバーに1対1でヒアリング、ランチや雑談でコミュニケーションをとりました。

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これは、リーダー・Product Owner・ベテランエンジニア・新人エンジニアいろんな人と話をし、それぞれが課題におもっていることをリストアップしたものです。

まとめてみて気付いたことは、みんな共通して今よりよくしたいと思っているということです。 

 

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同じ想いを持っているのであれば、説得は必要ありません。

説得や交渉のように相対するコミュニケーションではなく、同じ方向をみて意見を出し合えるコミュニケーションの場をつくるだけでチームは進んでいくと私は確信しました。

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よくバスに乗せるという例えを聞きます。しかし今よりよくしたいという想いを共感できない(バスに乗らない)人はいるのでしょうか?

「サービスをもっとよくして利益を上げたい」
「仕事を終えて早く帰りたい」
「最新の技術を使いたい」
言い方は様々ですが、これらは本当に違う方向を向いているのでしょうか?

屁理屈かもしれませんが、本当にバスに乗らない人がいるのだとすると、どんな方法をとろうとも一緒に働きたくないでしょう。

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次にはじめないはじめ形について。

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私は、「はじめます」と宣言して失敗した経験があります。
それからは宣言するのはやめました。

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これは実際にいままでのふりかえりででたTryの一部です。
こうやって眺めてみると難しいことはありません。

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多くの現場で、意外と当たり前に思えることができていなかったりします。まずそれを当たり前にすることからはじめるのであれば、わざわざ「はじめます!」なんて仰々しいはじめ方をしなくてよいでしょう。

そして、当たり前にするだけなので私でもはじめることができました。

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はじめるハードルは調整可能です。高いハードルを感じているのであれば低くしてしまえばよいだけです。

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最後に新しいチームに参加して4ヶ月で見えてきた成果についてご紹介します。

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振り返りを数値でまとめてみました。
継続は力なり。小さなTryでも積み重ねれば大きな変化となります。

 

 

 

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プロジェクトの進み方についても振り返ってみます。赤線は理想線(こう進んだら順調だなー線)、青線は実際の進捗を表してます。

計測しはじめた最初の頃はなかなか順調に進めることができず最後に「えいやっ!」でがんばる学生症候群でしたが、最近では毎週進捗を気にしながら順調に進めることができています。

少しは大人に近づいてきたかもしれません。

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まだ大きな成果が出せたわけではないかもしれませんが、新しいチームでも“はじめる”ことはできました。

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なによりも、同じチームメンバーの若手の子が「私もやってみたい」と言ってくれ、実際にふりかえりのファシリテートなどに挑戦してくれています。

このスライドはデブサミ2012で@daipresentsさんが話されていたものですが、もしかしたら少しだけ気持ちがわかったかもしれません。

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アジャイル開発をはじめる・はじめないに関わらず、向かう先があってそこに向かう道があることは変わりません。

その道のりは険しいかもしれませんが、それはおそらくもともと私たちの仕事が難しいからであって何かをはじめたから険しくなったわけではありません。

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どんなに道のりが険しかろうと、歩き出すことにハードルはありません。ハードルを感じているとしたらそれは自分自身が作り出しているのかもしれません。

したがって、説得しない・はじめないではじめるアジャイル開発があってもよいと私は思います。  

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最後に、なぜはじめという漢字を使っていたのかご説明します。

型・・・パターン

形・・・型に自らの血を注いだもの

本や勉強会を通して、多くのを知ることができます。

しかし、のままで役に立ちません。を知り、自らの血を注いでにしてはじめて価値が生まれます。

Agile Japanでも多くのを見つけることができたと思います。ぜひ皆さんの熱い血を注いでにして現場に活かして下さい。

 

デブサミ2013で「アジャイルサムライって当たり前になるのかな?」を発表します #devsumi @TAKAKING22

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2013年2月14日〜15日の二日間にわたって開催中のDevelopers Summit2013

デブサミは去年(Developers Summit2012)が初参加だったのですが、今年はなんと登壇させていただきます。 

アジャイルサムライって当たり前になるのかな?

 

最近、アジャイル開発に取り組む現場や組織も増え、私と角谷で監訳した書籍「アジャイルサムライ」も多くの人に読んでいただきました。国内での取り組みはさらに活発になっていて、アジャイルへの期待も大きくなってきていると感じます。

では、『アジャイルサムライ』のような開発は、みなさんの現場で当たり前になるのでしょうか? また、そうした開発を続けていきたいと思ったら、何をするべきでしょうか? それを私と自分の現場で取り組んでいる若いサムライたちの話を交えて、みなさんと一緒に考えていきます。

西村直人 / 竹林崇 / 上田佳典 / 及部敬雄

アジャイルサムライや様々なコミュニティ活動を中心に、アジャイルが日本でも広く認知されるようになりました。

しかし、実際に現場でアジャイル開発を取り組みはじめる時には、

  • なにからはじめたらいいのか?
  • はじめたらどうなるのか?

という疑問が浮かびます。

これらの疑問に真剣に向き合ってみようということで、「アジャイルサムライって当たり前になるのか?」をテーマに、今回のセッションが企画されました。監訳者である西村さんを中心に、実際に現場でアジャイル開発に取り組んでいる竹林さん上田さんそして私が登壇させていただきます。

デブサミ2013のテーマは、Action!
参加していただける皆さんと私たちで明日のAction! を一緒に考えましょう。

会場で皆さんにお会いできることを楽しみにしております。

 

余談

実は去年のデブサミ2012後に、同じ会社から参加したメンバーとフィードバックLT大会を行いました。その時発表させてもらった資料が以下です。

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この時はデブサミはもちろん他の勉強会にも参加し始めたくらいだったため、会場の熱気にとても刺激されたことを覚えています。

なかでも登壇者の皆さんがかっこよく見え、このLTの際には「来年は登壇したい!」なんて言っていたことを覚えていますが、現実として登壇させてもらう機会をいただくことができました。

  • 機会をいただけたデブサミ運営の皆様
  • 一緒に登壇させていたくお三方
  • 普段支えてくださっている現場の皆様
  • コミュニティ活動などで出会った刺激的な皆様
  • 葉っぱをかけてくださった@daipresentsさん

に対する御礼は今日のセッションを思い切り楽しむ事で還元させていただきたいと思います。

 

アジャイルサムライ

アジャイルサムライ
著者:ジョナサン・ラスマセン
価格:2,730円(税込、送料込)
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はじめてのふりかえりをまとめてみた

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今のチームではじめてのふりかえりをしました。

前のチームでは、週に1度(最初は2週に1度)の振り返りを2年間続けることができました。もちろん振り返りを行えばすべてがうまくいくわけではありませんが、実際に続けてみて、

  • チームの改善スピードがあがった
  • 個人もチームも成長した
  • 楽しかった

などを感じる事ができました。

うるさく楽しそうにやっていたおかげか、他のチームへの横展開ふりかえりやグループ単位での大振り返りをファシリテートさせてもらったり、多くのふりかえりを経験する事ができました。

今回、今のチームではじめてのふりかえりをやらせてもらえることになり、チームメンバーへのふりかえりの導入としてプレゼン資料にまとめてました。せっかくなので公開させていただきました。なぜふりかえりをするのか、ふりかえりでどういうことを目指すのかにフォーカスしています。

もし誰かの参考にしていただけたら嬉しい限りです。
ご意見やご感想があればお気軽にご連絡ください。

 

アジャイルレトロスペクティブズ

アジャイルレトロスペクティブズ
著者:エスター・ダービー
価格:2,520円(税込、送料込)
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Scrum Alliance Regional Gathering Tokyo 2013で暴れてきます #sgt2013

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いよいよ今日から二日間にわたって開催されるScrum Alliance Regional Gathering Tokyo 2013。初日の今日は、How to change the worldのJurgen Appelo氏、組織パターンのJames O. Coplienの講演を中心に大いに盛り上がっていたようです。

# 私は残念ながら参加する事ができませんでした

思い起こせば、私のマスターセンセイに勧められてScrum Alliance Regional Gathering Tokyo 2013の前身であるScrum Gathering Tokyo 2011に参加させていただいたことをきっかけにアジャイルスクラムに積極的に取り組むようになりました。Henrik Kniberg氏の基調講演の中の「人は変化を好まない。他人を変えるのではなく自分を変えることからはじめよう」という言葉は今でも私の大切にしている言葉の1つです。

そして、今年はScrum Alliance Regional Gathering Tokyo 2013 2日目の明日、登壇させていただきます。

Product Ownershipをテーマにした2社の事例発表の中で、私はチームとカンバンの歴史から見えてきたProduct Ownershipについて話させていただきます。1年半前にHenrikの講演を聴いてから明日登壇させていただくまでの想いのこもった魂の講演となる予定です。

明日も参加される皆様はお会いできる事を楽しみにしています。

※発表資料は後日Slideshareにて公開予定です。

"スクラムを活用したアジャイルなプロダクト管理" を読んできた #postudy @TAKAKING22

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第1回 読書会in東京 - スクラムを活用したアジャイルなプロダクト管理に参加してきました。

なぜ参加したか

本書内の推薦文の中で、Agile2012で出会ったEllen Gottesdiener(DISCOVER TO DELIVERの著者)が「全ての成功するアジャイルなチームは、全員がプロダクトマネージャーと同じような考え方をする」という一文を寄せているのを見かけて私はこの本を読むことを決意しました。

私は職種的にはエンジニア職ですが、最近はプロダクトオーナーのことをちゃんと知る必要を強く感じています。かのJeff Patton曰く「プロダクトオーナーシップはプロダクトに関わるすべての人が持つべき」で、この言葉は私に深くささっています。

意外とプロダクトオーナーについて深く記述されている本(特に和訳されているもの)は見当たらず、この本がプロダクトオーナーについて理解する一つのきっかけになればと思い今回読書会に参加させていただきました。

スクラムを活用したアジャイルなプロダクト管理

スクラムを活用したアジャイルなプロダクト管理
著者:ローマン・ピヒラー
価格:2,100円(税込、送料込)
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えくすとりーむりーでぃんぐ

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今回の読書会はエクストリームリーディングという手法をとりました。

エクストリームリーディングについては、やってみた感想やこうしたらいいのではという想いも持っているので、別途まとめようと思います。
以下の記事の一節でも触れられているので参考に貼っておきます。

 
ってことで簡単な流れだけ以下にまとめます。
 
  1. プロダクトオーナーに対する理解度でチーム分け
    ※なるべく同じレベルの人達でチームをつくる(効果的な議論のため) 
  2. 1テーブル5人でエクストリームリーディング
    ※今回の進捗: 推薦文~「1.2.2 リーダーとチームプレイヤー」まで
  3. それぞれのテーブルごとにまとめた内容を全体に共有
  4. 読書会の振り返り(KPT&気づき)
 
テーブルごとの共有の雰囲気を写真で共有。

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発表する側も真剣。

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みんな本を片手に聞いてます。

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関さんナイスカメラ目線!

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同じ読書範囲でもテーブルごとに出るアウトプットは違いました。

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最後に自分の参加したテーブルのまとめだけ共有させていただきます。
1章の冒頭はプロダクトオーナーについて端的に書かれている部分でした。

プロダクトオーナーの役割はスクラムガイドにあるように、以下のとおり。
“プロダクトバックログを管理し、チームが実施する作業の価値を保証する「唯一の責任者」”
このプロダクトオーナーとして望ましい特性に挙げられているものを抜き出してみると、

  • ビジョンを描き続ける
  • それを伝え続ける
  • チームと協働する
  • イノベーションを奨励・変化・曖昧性・議論・衝突・遊び心・実験を理解
  • リスクを恐れない
  • リーダーとメンバーを両立
  • ファシリテーション能力
  • 忍耐力

ここだけみると、プロダクトオーナーはスーパーマンであるかのように思えます。

しかし、この一連の説明の最後に「起業家チーム」というタイトルでBill GatesやSteve Jobsなどの有名なリーダーの例について触れているコーナーがあり、その中で、

“優れたチームなら、与えられたアイデアが平凡でも、それを素晴らしいものに変えてしまうでしょう”

というフレーズが出てきます。このフレーズにこそ作者の意図があると私たちは読みました。

プロダクトオーナーの役割は、とても重要なものであると同時にとても大変です。しかし、それを一人ですべて実現する必要はありません。ビジョンを見据えて実行し続けながらも、時には足りないものをさらけだしてチームに埋めてもらう勇気も必要なのかもしれません。

まとめ

冒頭に書いた通り、エクストリームリーディングについては別途まとめます。

よく考えてみたら、「読書会」にまともに参加するのは私にとって初めての経験でした。私は一通りさっと本を読んで参加しましたが、さっと読んだ時と読書会を通して得られた感想はまったく違うものになりました。アウトプットを意識してインプットすることで理解度は深いものになります。
エクストリームリーディングは、事前に読んでこなくても参加できるため、現場のチームや社内読書会のようなものをやるときにも使えるかもしれません。

本の内容については、このエントリーではまだ冒頭にしか触れていませんが、プロダクトオーナーについて理解したいという私と同じ想いを持った方にはおすすめできる一冊です。

もし興味を持たれた方はぜひ次回ご参加下さい!
エキストリームリーディングのおかげ?でページ数としてはあまり進んでいないので、全然追いつけます。 

おまけ

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二次会の飲み会の席でも本を取り出して語りあう図。

スクラムを活用したアジャイルなプロダクト管理

スクラムを活用したアジャイルなプロダクト管理
著者:ローマン・ピヒラー
価格:2,100円(税込、送料込)
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